ポイント付与は今月末まで!「ふるさと納税」実践レポート♪/Vol.20
7月27日公開の「音TOWN.Biz」で、「ふるさと納税」の解説をさせていただきましたが、今月末に終了する「大きな制度変更」があります!
それは「ポイント付与制度の終了」。
そんなわけで、僕自身、今までやった事のなかった「ふるさと納税」を初体験してみましたので、「なぜポイントが付かなくなってしまうのか?」という理由もふまえ、実践レポートをお送りしたいと思います♪
『音TOWN』(おんたうん)は、『音楽“と”生きる街』をコンセプトに、(プロアマ問わず)音楽家がより生きやすくなるために、主に音楽以外の有益な情報をお届けしています。
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このシリーズでは、音楽を職業にしていくためにとても重要であるにもかかわらず、学校ではあまり教わらない“お金”について、改めて学んでいきましょう!
お金について学ぶと「生き方」も明確になりますよ!
この記事を読むと役に立つ人は!?
・フリーランス・個人事業主の音楽家(演奏家)として活動している方
・「ふるさと納税」の仕組みやメリット・デメリットがよく分かっていない方
・「節税」「節約」したい方
読んだらどんな良い事が!?
・「ふるさと納税」の仕組みやメリット・デメリットが分かる
・「確定申告」を通して「節税」出来る可能性がある
・地方への応援、恩返し、貢献の意識が芽生える
「ふるさと納税」とはどんな制度!?
そもそも「ふるさと納税」がどういう制度がよく分からない方や、「ちょうど気になっていたので、このタイミングでやってみたい」という方は、まず、上記の記事を読んで基礎をおさえてください!
なぜポイント付与がなくなってしまうのか?
総務省のHPによると、
寄附に伴いポイント等の付与を行う者を通じた募集を禁止すること。(募集適正基準の改正)【令和7年10月1日から適用】
とあります。
上記の記事で解説したように、元々は「自分の住んでいる自治体以外に寄付が出来る制度(例:地方から都会に出てきた人が、自分のふるさとに恩返し出来るような制度)」だったわけですね。
とは言え、「ふるさと納税」を行っている全国の自治体に寄付出来るよう制度として始まったため、「返礼品目当て」になってしまい、本来の目的・趣旨が薄れつつあるのがデメリットであると解説しました。
さらに、自治体に代わって「ふるさと納税」の窓口になっているポータルサイトごとの競争が激しくなり、「ポイント付与合戦」になってきてしまったのが「ポイント付与終了・廃止」の原因だと言えます。
利用者からすれば「ポイント=お金」なので、たくさん付与されたら嬉しい、お得に決まっているのですが、あくまで「ふるさと納税」は寄付ですからね。
個人的には「やむを得ないかな」と考えています。
「ふるさと納税」を実際にやってみた!
僕はこれまで「ふるさと納税」をやった事がなかったのですが、「何事も経験」という事で、せっかくなので、ポイント付与が終了する前にチャレンジしてみました!
先に結論からお伝えしますと「ほぼ通常のネットショッピングと同じで、想像より簡単」でしたね。
1.どのポータルサイトを利用するか選ぶ
TVCMでもよく見かける「さとふる」、「ふるなび」など、いくつものサイトがあり、どこも寄付出来る自治体の数や返礼品が充実していて、正直どうやって選べば良いかはよく分かりませんでした。
今月に関しては、おそらく「最後のポイント付与合戦」をやっているので、調べ尽くしてポイントの高いサイトや商品を選ぶのもアリかもしれませんが、先述の通り、「大切なのは本来の趣旨・目的」だと思うので、ポイントは気にしない事に。
というわけで、ふだん使用している「楽天カード」で支払いが出来、「楽天市場」で買い物するのとあまり変わらない「楽天ふるさと納税」を選びました。
2. いくら納税出来るかシミュレーションする
「ふるさと納税」は「所得によっていくらまで納税(寄付)出来るのかが変わってくる」ので、まずは自分の寄付限度額を知る必要があります。
「楽天ふるさと納税」のサイトにもシミュレーターがあるのですが、上記のように「年収」の入力なので、給与所得ではない個人事業主の音楽家さんの場合は下記のサイトのほうが使いやすい、正確かもしれませんね。
僕は現在、いわゆる「一人社長」「会社役員」で、給与所得ですので、そのまま「楽天ふるさと納税」のシミュレーターを使わせていただきました。
「寄付上限まであと◯◯円」と表示されるので、複数のサイトで寄付をするよりも1ヶ所にまとめたほうが計算が楽な気がします。
3.寄付する自治体・返礼品を選ぶ
上記の画像のように、僕が「ふるさと納税」を行った9月3日時点で「楽天ふるさと納税」だけでも「参加自治体数1,711」「返礼品数60万点以上」で、迷い出したらきりがありません(笑)。
というわけで、まずは極力「ふるさと納税」の趣旨に沿う事を考えて「現在住んでいる千葉県限定」に絞り、「これまで行った事がある場所/今後行ってみたい場所」にし、返礼品は、お酒が好きなので「各地のクラフトビール」にしてみました!
※僕は市川市民ですが、今回は「千葉県の他の自治体を応援する」というコンセプト(目的)を設定。
「人生の地図」を持っていますか?─音TOWN1周年に寄せて/Vol.6
※こちらのブログでは「人生の迷いをなくすために“目的”と“手段”を明確にするのは有益」とお伝えしましたが、人生というほど大それたものでなくても“目的”を決めると“手段”に迷いがなくなります!
ちなみに僕が選んだ自治体とクラフトビールをいくつかご紹介させていただきますね!(各自治体の応援も兼ねて)
「舞浜」は千葉県浦安市、皆さんご存知のテーマパークがある場所。
20数年前、テーマパークのバンドに入団したての頃、バンドメンバーと毎日のように飲んでいたビールだったので、懐かしくて真っ先に選んでしまいました(笑)。
当時のバンドリーダーはフロリダから来たアメリカ人で、いわゆる「飲みニケーション」で随分英語が上達出来たんです。
スキルアップに一役買ってくれたという事で「恩返し」させていただく事に!
イクスピアリ4Fにある「オールド・オウル」という落ち着いたバーで飲めますので、興味のある方はテーマパークの帰りにでも寄ってみてください♪
こちらは千葉県香取市のクラフトビール。
先月のお盆休みに初めて訪れました。
小江戸と言うと埼玉県川越市のほうが有名かもしれませんが、香取市の佐原(さわら)も風情があります。
お盆でお休みの店も多く、クラフトビールを飲めなかったので、今回寄付先に選ばせていただきました。
こちらは千葉県銚子市のクラフトビール。
2022年までは漁獲量日本一だった港(現在は北海道釧路に次いで2位)があり、美味しい海鮮丼がいただけます。
本州の東端にあって「日本で最も早く初日の出が見られる」事や、経営難をユニークなアイディアで乗り切ったローカル鉄道の「銚子電鉄」、「ヤマサ醤油/ヒゲタ醤油」など、「醤油の産地」としても有名ですね。
銚子は自宅からのアクセスも良く、食べ物が美味しくて、手頃な料金の温泉付きのビジネスホテルがあるので、時々「ワーケーション」(ワーク+バケーション)で訪れています!
※ちなみに、僕が住んでいる市川市にもクラフトビールがあるのを見付けたのですが、「ふるさと納税」は自分の住んでいる自治体だと返礼品がもらえないので要注意!(市川市外在住の方、お試しあれ!)
4.商品を注文する
通常の「楽天市場」の買い物だと「かごに追加」の位置にある「寄付を申し込む」ボタンをクリックします。
フリーランスの音楽家さんの場合は「確定申告を行う予定の方」を選びます(② or ④)。
「ここはふるさと納税専用サイトである事を理解しました」や「寄付金用途」、「確定申告が必要か」などを選ぶ項目が出てくるのが通常の「楽天市場」の買い物とは違うところですね。
ようやく「購入手続き」というボタンが出てきました!
この後は「支払い方法」や「住所の確認」などの画面になり、通常の「楽天市場」の買い物とほぼ同じだと思います。
5.商品(返礼品)が送られてきます!
今月は「駆け込み需要」も増えているせいか、到着には2週間ほどかかりました。
6.確定申告をします(今後の手続き)
「楽天ふるさと納税」の場合、「寄附金控除に関する証明書(電子証明書)」を利用して申請する方法(オンライン)と、従来の方法である自治体が発行する「寄附金受領証明書」を利用して申請する方法の2種類があるようですね。
オンラインは「サービスを導入している自治体のみ」だそうですが、こちらにまとめられれば手続きはさらに簡単そうです。
毎年3月15日までに行っている「確定申告」で申請をする場合は、申告書類第一表の「寄附金控除」欄に寄付金額から2,000円を差し引いた金額、第二表の「住民税に関する事項」欄にもふるさと納税で寄附をした額を記入してください。
マイナンバーカード(マイナポータル)で確定申告をしている方は「マイナポータル連携」というのが出来るようなので、利用してみても良いかもしれません。
まとめ
以上が「楽天ふるさと納税」を利用した場合の一連の流れと、(来年)3月に行う「確定申告」での申請方法でした。
すでに「確定申告」をされている方は特に、手続き・記入項目が一つ増える程度なので、さほど大変ではない印象です。
「せっかくなのでポイントをゲットしたい!」という方は今月中、特に気にしない方は年末までに利用してみても良いのではないでしょうか。
ちなみに「ふるさと納税」のサイト内でのポイント付与は今月で終了ですが、「クレジットカード」で支払った際の「カード利用による通常のポイント付与」はこれまで通りのようですので、制度変更後も十分に活用の余地はありそうです。
「過剰な返礼品目当て」は良くないと思いますけど、出身地でなくても、演奏のツアーや旅行で訪れた場所を思い出すきっかけにもなるし、こうして返礼品をいただくと、「また行こうかな!」という気にもなりますよね。
なかなかユニークな制度だと思いますので、僕自身、来年以降も利用してみたいと思います♪
<昭和感漂う「銚子電鉄」>
<「海鮮丼」をはじめ、魚介が美味しいお店がたくさんあります!>
<街中には2大醤油メーカーのベンチもたくさん設置されています>
<今回「返礼品」でいただいた「銚子ビール」は地元の居酒屋さんでもいただきました!>
音TOWNプロデューサー/株式会社マウントフジミュージック代表取締役
3級ファイナンシャル・プランニング技能士/トロンボーン奏者
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藤井裕樹/音TOWNプロデューサー
【株式会社マウントフジミュージック代表取締役社長・『音ラク空間』オーナー・ストレッチ整体「リ・カラダ」トレーナー・トロンボーン奏者】 1979年12月9日大阪生まれ。19歳からジャズ・ポップス系のトロンボーン奏者としてプロ活動を開始し、東京ディズニーリゾートのパフォーマーや矢沢永吉氏をはじめとする有名アーティストとも多数共演。2004年〜2005年、ネバダ州立大学ラスベガス校に留学。帰国後、ヤマハ音楽教室の講師も務める(2008年〜2015年)。現在は「ココロとカラダの健康」をコンセプトに音楽事業・リラクゼーション事業のプロデュースを行っている。『取得資格:3級ファイナンシャル・プランニング技能士/音楽療法カウンセラー/メンタル心理インストラクター®/安眠インストラクター/体幹コーディネーター®/ゆがみ矯正インストラクター/筋トレインストラクター』