児島瑞穂:フィンランド在住/「ユーフォニアム&トロンボーン奏者/元キャビンクルー」という生き方♪
「フィンランド」「日本」の「2カ国」を拠点にした音楽活動、クラシックの世界ではまだまだ少ない、「ユーフォニアム」「トロンボーン」の「二刀流」。
さらに過去には「音楽家」と「キャビンクルー(客室乗務員)」の「二足のわらじ」を経験したバイタリティー溢れる児島瑞穂さん。
コロナ禍の2021年4月から2022年3月には1年間、『音TOWN』プロデューサー藤井の会社、「株式会社マウントフジミュージック」で「幸せの国フィンランドからの音楽便り」というタイトルの記事を連載し、日本では少し馴染みの薄いフィンランドという国や、音楽事情を紹介してくださっています。
(リモートで児島さんがメンバーの「ユーフォリア・ブラス・セクステット」と共演もさせていただきました♪)
その頃からもさらに進化を遂げている児島さんに、2024年12月、改めてお話を伺いました!
『音TOWN』(おんたうん)は、『音楽“と”生きる街』をコンセプトに、(プロアマ問わず)音楽家がより生きやすくなるために、主に音楽以外の有益な情報をお届けしています。
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この特集は『音楽 x ◯◯』のように、複数の職業を掛け合わせて活動をしている方(“二足のわらじ”の方)をご紹介するコーナー。
音楽(演奏)以外のスキルを組み合わせる柔軟性・知識が、多様化する現代をより「ポジティブ」「ハッピー」に過ごすヒントになれば幸いです!
この記事を読むと役に立つ人は!?
・この先「音楽一本」「一つの楽器」で食べていく事に不安を感じている方
・音楽以外にも好きな事、得意な事があり、それを生かしたい方
・「海外留学・移住」に興味のある方
読んだらどんな良い事が!?
・プロは「音楽以外の仕事をしてはいけない」「一つの楽器で勝負すべき」という先入観から解放される
・「副業」「複業」で人生を豊かにする選択肢が広がる
・「海外留学・移住」という選択肢を知り、視野、可能性が広がる
日本からフィンランドへ!
<「ユーフォリア・ブラス・セクステット」w/バンドネオン奏者ヘンリック・サンドース>
藤井:今回は(2024年)年末の一時帰国の忙しい中、僕が経営している「音ラク空間」にご来店、インタビューにご協力いただき、ありがとうございます!
実は児島さんとは同い年、高校の頃からの お付き合いなんですよね。
児島:私が都立北多摩高校(最寄りが立川)、藤井君が都立小平南高校(最寄りが国分寺)で、地区音楽会みたいなイベントで一緒に吹奏楽をやったりしましたよね。
藤井:その後、児島さんは国立音楽大学に進学してクラシック中心、僕は高卒でジャズ・ポップス・エンタメ方面に進んで、テーマパークの仕事をしたり、アメリカ留学したりで疎遠になっていた時期が長かったんですが、その後はどんな人生でしたか。
児島:国立音大に入る前から三浦徹先生に師事して、その後4年間学んで、卒業後の9月からフィンランドの「国立シベリウス音楽院」に留学しました。
当初は2年くらいのつもりだったけど、卒業までに8年くらいかかって、その後もフィンランド人の夫と結婚して現地に残ったので、気付いたら人生の約半分をフィンランドで過ごしている事になりますね(現在は二児の母)。
藤井:日本ではプロ活動はしていないんでしたっけ。
児島:国立音大卒業後の約半年だけですね。
ありがたい事に、師匠の三浦先生から「東京佼成ウインドオーケストラ」に呼んでいただいたりはしていました。
でも、ほんとそれくらいかな。
藤井:日本で大学を卒業していても、シベリウス音楽院の卒業には8年もかかるんですね。
児島:シベリウス音楽院は、今は学士課程(バチェラー)と修士課程(マスター)が分かれているけど、当時は分かれていなくて、学士から取り直す必要があったのと、在学中から演奏やレッスンの仕事をするようになったので時間がかかったんです。
フィンランドの大学は全て国立なんですが、今は国のシステムが変わって、期間内に卒業出来る学生が多いほど国からの助成金が下りるので、私のように長く在籍する学生は少なくなっているみたいですね。
藤井:ユーフォニアムでの留学って、吹奏楽やマーチングの盛んなアメリカとか、金管バンドが盛んなイギリス、あとはフランスのようなイメージがあるんですが、フィンランドを選んだのは?
児島:大学4年生の夏休みに、フィンランドで開催された「リエクサ・ブラス・ウイーク」に参加して、後に師事するユッカ・ミュリュス先生のマスタークラスを受けたらとても良かったから。
副科でトロンボーンを始めたのも、ユッカ先生の影響が大きいですね。
先生は元々がトランペットで、それからユーフォニアムに転向して軍楽隊に所属、その後トロンボーンも吹き始めてオーケストラに入団したような多彩な方だったので。
やはりトロンボーンのほうがユーフォニアムよりもさまざまな時代やジャンルの音楽に使用されるので、トロンボーンを学んだ事で音楽全体の視野も広がったと感じます。
オケに乗れると、いい指揮者と一緒に演奏出来る機会が増えますしね。
フィンランドは、エサペッカ・サロネン、私もコンチェルトを共演させてもらった巨匠オッコ・カム、最近話題の天才指揮者、クラウス・マケラなど、世界的な指揮者が結構出ているんですよ。
トロンボーンは留学した2年目くらいから始めて、初めてプロオケからお仕事をもらった時は、非現実的で「夢みたい」「私がプロオケにトロンボーンで乗せてもらえるなんて、冗談みたい」と思いました。
藤井:当たり前だけど、「プロはお金を稼げるからプロ」であって、音楽の視野が広がるだけじゃなく、「収入を得る手段が広がる」っていうのはシンプルに大事ですよね。
藤井:ちなみに、レッスンや授業はフィンランド語?
児島:フィンランド人は大抵英語が話せるので、留学生は英語だけでも大丈夫なんですよ。
半分冗談で、ユッカ先生に「2年目からはフィンランド語に変えるからね」と言われてやる気が出て、一生懸命勉強して話せるようになりました。
英語も好きで、自分で勉強していたので、後々役に立ちましたね。
藤井:高校の時、インドネシアに行ってた事もあったような?
児島:高校2年生の時に、交換留学で。その時も最初は英語、徐々にインドネシア語を話せるようになりました(もうだいぶ忘れてしまいましたが…笑)。
藤井:早い段階から「海外思考」というのか、世界に目が向いていたんですね。
過去に『音TOWN』でインタビューさせていただいたクラーク深藤さん、三原田賢一さんのお話からも感じたんですけど、グローバルな社会の中で、やはり「語学力」「コミュニケーション力」は大切ですね。
クラーク深藤:歌と共に生きる♪ 多様性・ボーダレスな人生の歩み方
(参考:インターナショナルな環境で育った幼少期・学生時代)
三原田賢一:「最先端医療研究」と「テューバ」の両輪で相乗効果を生み出す♪
(参考:研究者の道へ)
音楽家と客室乗務員の複業(副業)!?
児島:藤井君はご存知のように、2018年から1年ちょっと、某北欧系航空会社でキャビンクルー(客室乗務員)の仕事をしていた事があるんですが、やはり英語・語学は重要だと思います。
藤井:この『音TOWN』では、ユニークな「二足のわらじ」の方をご紹介していますけど、「音楽家」と「キャビンクルー」は、かなりレアですよね!
児島:以前から興味・憧れがあって、旅行も好きだし、音楽以外でやってみたい職業の一つだったんです。
たまたま募集情報を見つけて、応募してみたら受かっちゃいました。
藤井:日本でもキャビンクルーは人気の職業で、採用の倍率は相当高いですよね(20〜30倍。多い時は100倍になる事も!)。
どんな試験だったんですか。
児島:私が働いていた会社の募集の条件には「身長」「語学力」などがあって、「英語」は必須。
「フィンランド語」も出来たほうが良くて、もう1カ国、別の言語が話せるとなお良い、みたいな感じでしたね。
でも、昔はもっと厳しくて、フィンランド語、スウェーデン語(フィンランドの第2公用語)、英語とフランス語か何かが必須だったという話も聞きました。
藤井:海外の航空会社でも日本発着の便には日本人が乗っていて、重宝されますもんね。
児島:あとは「サービス(接客)業の経験がある事」や「50メートル泳げる事」なんて条件もありましたよ。
藤井:サービス業の経験を満たしていたのは音楽家だから?
児島:音楽ではダメで(笑)、大学生の時にコース料理も出るようなイタリア料理店でアルバイトした事があったからなんですよね。
まさかこんなところで大学時代のバイト経験が役に立つとは思ってもみませんでした(笑)。
藤井:何でも経験しておくのは大切ですね!
キャビンクルーのお仕事から学んだ事
藤井:当然、キャビンクルーのお仕事は、音楽家では味わえない体験や学びがあったと思うんですけど、何か印象に残っている事はありますか。
児島:音楽だけやっていたら行けないような国にも仕事で訪れて、「知らない世界」を見られたのは楽しかったですね。
印象に残っているのは、
「何か違和感や疑問を感じたり、気付いた事は、必ず口に出して言いなさい」
という指導ですね。
キャビンクルーって毎回同じ人と組むわけじゃなくて、シフトで初めての人と組むほうが多いんです。
「知らない人同士で働くんだから、きちんと意思表示をしないと、あなたのマインドは読めないよ(伝わらないよ)」
という教えですね。
藤井:日本的な「以心伝心」では通用しないという事ですね。
児島:例えば「なんか変な匂いがする」と気付いているのに報告しなかったら、大事故につながるかもしれないじゃないですか。
「キャビンクルーはパイロットの目と耳にならなきゃいけない」
と教わりました。
パイロットは前しか見えなくて、翼に火が付いていても見えないし、客席も見えないんです。
お客様の異変に気付くのもキャビンクルーの仕事で、パイロットに報告しないといけません。
藤井:「ハインリッヒの法則」って言葉があるけど、まさに究極の「リスク管理」ですよね。
※ハインリッヒの法則:1件の重大事故の背後には29件の軽微な事故があり、さらにその背後には300件のヒヤリハット(事故には至らなかったがヒヤッとした事例)が存在するという法則。
児島:キャビンクルーをやる前は、音楽の現場でも「思ったけど(気付いていても)言わなかった」って事が多かったんですけど、言えるようになりましたね。
藤井:日本人は特に、(比較的)自己主張や意思表示が苦手な人が多いですからね。
児島:音楽では黙っていても人の生死に関わるような大事故は起きないけど、いい音楽を作り上げるためには意思表示が必要なケースもあると思います。
先ほども話したように、キャビンクルーは初めての人と組む事が多いんですが、コミュニケーション力が高い人が多く、チームワークが良くて、お互いに思いやりがありました。
藤井:フリーランスの音楽家さんも、例えば「寄せ集めのオーケストラ」では、初めての人とその場で音楽を作っていく必要があるし、リハーサルの時には楽譜の間違いとか、表現方法で気付いた事や意見をしっかり伝えたほうがいい音楽になる場合もあるから、キャビンクルー時代の学びや経験はすごく今に生きていると感じますね。
音楽家との両立の苦労は?
<コロナ禍に生徒たちと老人ホームの庭で演奏した時の様子>
藤井:ちなみに、大変だった事もありましたか。
児島:やはり、「健康管理」は大変でしたね。
フリーランスの音楽家もまあまあ不規則な生活なので、大丈夫だろうと思っていたけど、レベルが違いました(笑)。
職場は空の上だし、時差や環境の違う国を行ったり来たりだし。
体内時計は狂いまくりでしたよ。
長距離便のシフトが何本も入っている時は「今月、何日家で寝たっけ?」って感じで、当時まだ小さかった子どもにも会えなくて辛かったですね。
シフトが出るのも結構遅いし、休みの希望が通らない事もあったので、音楽の仕事との両立も大変でした。
「家にいられる事」もだけど、音楽家だけの時には感じなかった「時間のありがたみ」「練習出来るありがたみ」を実感しましたね。
藤井:先日『音TOWN』でインタビューをさせていただいた、トロンボーン奏者で草津温泉でカフェオーナーをやっている森田耕さんも「時間がない分、いかに効率良くウォームアップや練習をするかを考えるようになった」とおっしゃっていました。
森田耕:「トロンボーン奏者 兼 草津温泉のカフェオーナー」という生き方【後編】
(参考:音楽家とカフェの両立)
児島:ほんとそうですね!
「なんて無駄な練習をしていたんだろう」って感じましたよ。
藤井:もう一つ森田さんが話していて共感したのは、
「社会勉強のために音楽以外の仕事や、学生時代にアルバイトの経験ってしておいたほうが良い」
って話。
児島さんの話を聞いていても、学生時代のイタリア料理店でのアルバイトのおかげでキャビンクルーの仕事につながったわけだし、キャビンクルーの仕事での学びが「人として」「音楽家として」の視野も広げているから、大変だったのは間違いないけど、(バイトや複業・副業が)めちゃめちゃ成長につながっていると感じます。
音って「その人の人生」が出ますからね。
児島:今でも名残惜しさはあって、月1回くらいのフライトだったら働きたいですよ(笑)。
森田耕さんYouTubeインタビュー動画
(1:38:53辺りからアルバイトや他業種経験の大切さについて話しています)
音楽家も健康管理は大切!
藤井:キャビンクルーを辞めた後の「健康管理」はどうですか。
児島:「運動」はするようにしてますね。
そんなに長距離じゃないけど、水泳、ウォーキング、ランニングとか。
フィンランドは、冬はクロスカントリーも人気で、私も大好きです。
音楽から離れて運動をすると、頭(脳)のモヤモヤが解消されるというか、スッキリするので、結果、演奏にも良い影響がありますよね。
実は最近、なるべく土曜日か日曜日は楽器を吹かない日にしています。
藤井:僕らくらいの年代になるとなおさら、休息や睡眠は大切ですよね。
児島:フィンランドではスポーツ医学と比較される事もあって、「こういうインターバルで練習をして、これくらい休むと良い」といったノウハウが音楽にも生かされています。
藤井:欧米のオケって夏に2ヶ月くらいシーズンオフがあったり、有名な奏者でも「バカンス」に出かけて、その期間、全く楽器を吹かないみたいな方、結構いらっしゃいますよね。
日本は今でもスポーツ以上に音楽、クラシック、吹奏楽(部)の世界で「気合と根性」が残っている印象です。
中学の頃、「1日サボると3日戻る」とか言われたけど、未だにアップデートされていない部活もあるような…
児島:言われた!(笑)
それもおそらく「先入観・固定観念」ですよね。
休む事に罪悪感はいらないはずで、むしろ積極的に休むべきじゃないかな。
そろそろ「マインドセット」を変えていく必要がありますよね。
音楽家にも有益なユニオンの役割とは!?
<コロナ禍での音楽・イベント関係者によるデモの様子>
藤井:他に日本との違いを感じる点はありますか。
児島:日本って「ユニオン」(労働組合)はあるんでしたっけ?
藤井:その話、以前『音TOWN』でインタビューさせていただいた井出慎二さんからも出ました。
一応あるけど、加入している人、周りでほとんど見かけないですよ。
僕も入っていないし、先輩や友人から「入ったほうがいいよ」と言われた事も一度もないですね。
井出慎二:「サックス奏者 兼 宅建士/賃貸管理士」という生き方
(参考:コロナの次に備えるべき脅威とは!?)
児島:フィンランドでは、全員じゃないけど、80%から90%くらいの音楽家が入っているんじゃないでしょうか。
ユニオンの定めたギャラ(報酬)のリストがあって、例えばオーケストラだったら、「リハーサルや本番が1回、何時間でいくら」のようにハッキリ決まっています。
藤井:きちんと相場が決まっていて、「その仕事をしたらいくらもらえる」と明確になっている状況は、日本にももっと必要だと感じますね。
ほとんどの音楽家さんたちは学生時代にビジネスを学ばずにフリーランス、個人事業主になってしまうので、「お金のリテラシー」が低くて、ギャラの交渉も出来ないし、相場があってないようなものなので、安いほうへ仕事が流れていってしまい、さらに相場が下がる「デフレのスパイラル」のような状態になってしまっていると感じます。
世の中の一般的な仕事では、アルバイトの最低賃金や新入社員の初任給なんかも大幅に上がっているけど、音楽業界ってここ何年もそのままか、(物価は上がっているので、相対的には)悪くなっているんじゃないでしょうか。
『音TOWN.Biz』
※フリーランスの音楽家さんに役立つ「お金」(税金・ビジネス etc.)の情報を発信しています♪
寺本昌弘:熊本を拠点「システムエンジニア 兼 トロンボーン奏者」という生き方♪
(参考:先生に言われた“プロとして”大切な事)
児島:ちなみにコロナ禍でも、音楽家の生活を守るために結構ユニオンが戦ってくれて、助けられたと私は感じていますね。
雇用(失業)保険や弁護士サービスもありますし。
もう一つユニークなのは、旅行先などで安く家を借りられる「レジデンス」というシステムがあるんですよね。
藤井:児島さんは「ミューズ・トロンボーン・カルテット」のメンバーで、あとの3人はドイツ在住ですけど、例えば、「リハーサルでドイツを訪れる際に安く滞在出来る」みたいな事ですか。
児島:そういう使い方も出来るけど、「オフで旅行に行ってインスピレーションを得る」みたいな感覚かな。
藤井:なるほど! 先ほどの「休息」「シーズンオフ」「バカンス」にも通じる発想ですね。
「芸術家」へのリスペクトも日本より高い印象です。
僕はコロナの前も後も、最近はアジア中心に、しょっちゅう海外旅行に行ってるし、普段もお店を休んで、仕事半分、休暇(リフレッシュ)半分で草津温泉などに行ったりもしているんですけど、そういう事をやる人、ほとんどいないですね。
音楽家(演奏家)専業で、毎日仕事と練習だけに追われていた頃より、特にメンタルの状態はすごく良くて、インスピレーションも得られるので、皆さんにオススメしたいんですけど。
日本での活動も充実させたい!
藤井:最後になりますが、今年はどんな活動を予定していますか。
児島:7月には、私がフィンランドに留学するきっかけになった「リエクサ・ブラス・ウイーク」でユーフォニアムの国際コンクールが開催される事になっていて、審査員を務め、「ミューズ・トロンボーン・カルテット」でも出演予定です。
10月には「ミューズ・トロンボーン・カルテット」で日本ツアーを予定しているんですけど、その前に、私としては日本で初めての「ソロリサイタル」を6月5日(木)に開催する予定なんです!
藤井:トロンボーンも演奏するんですか。
児島:はい! 最初はユーフォニアムだけのつもりだったけど、(この取材の時に)藤井君に背中を押してもらったので(笑)。
藤井:日本ではまだまだ「ユーフォニアム」と「トロンボーン」の「二刀流」でもレアかもしれないですが、世界を股にかけて活躍している多彩な音楽家、音楽だけじゃなくてキャビンクルーのような他業種の人生経験もある児島さんがもっともっと活躍・認知されて、未来の音楽家たちの視野や選択肢が広がってくれたら良いと感じますね!
児島:ありがとうございます! 決して私は天才肌ではないし、器用でもないので、2倍悩んで2倍練習したと思います(笑)。
日本の皆さんにも、「ソロリサイタル」や「ミューズ・トロンボーン・カルテット」のコンサートに足を運んでいただき、楽しんでいただけると嬉しいですね!
※プロフィールの下に「ソロリサイタル」のフライヤーがあります♪
児島 瑞穂(Mizuho Kojima)国立音楽大学にてユーフォニアムを三浦徹氏に学び、卒業後フィンランド国立シベリウス音楽院へ。
ユーフォニアムをユッカ・ミュリュス氏に師事、副科トロンボーンをシモ・カネルヴァ氏に師事。
フィンランド国立オペラ劇場オーケストラ等で、契約団員を務める。
2023年、フィンランドを代表する作曲家の一人である、カレヴィ・アホのユーフォニアム・コンチェルトをキュミ・シンフォニエッタと初演。
第22回日本管打楽器コンクールユーフォニアム部門第一位受賞。
2025年7月に開催される、リエクサ・ブラスウイーク国際ユーフォニアムコンクールでは審査員を務める。
「ユーフォリア・ブラス・セクステット」「ミューズ・トロンボーン・カルテット」のメンバー。


藤井裕樹/音TOWNプロデューサー
【株式会社マウントフジミュージック代表取締役社長・『音ラク空間』オーナー・ストレッチ整体「リ・カラダ」トレーナー・トロンボーン奏者】 1979年12月9日大阪生まれ。19歳からジャズ・ポップス系のトロンボーン奏者としてプロ活動を開始し、東京ディズニーリゾートのパフォーマーや矢沢永吉氏をはじめとする有名アーティストとも多数共演。2004年〜2005年、ネバダ州立大学ラスベガス校に留学。帰国後、ヤマハ音楽教室の講師も務める(2008年〜2015年)。現在は「ココロとカラダの健康」をコンセプトに音楽事業・リラクゼーション事業のプロデュースを行っている。『取得資格:3級ファイナンシャル・プランニング技能士/音楽療法カウンセラー/メンタル心理インストラクター®/安眠インストラクター/体幹コーディネーター®/ゆがみ矯正インストラクター/筋トレインストラクター』