高橋真太郎:フリーランス音楽家でも出来る「海外旅行」「旅育」!?親子で人生を豊かに♪【前編】

フリーランス音楽家の海外旅行・旅育を特集する音TOWNインタビュー記事サムネイル(前編)

お仕事の収入や日程が不安定な「フリーランス音楽家」という働き方

「海外旅行なんて無理!」「ましてや家族や子どもとなんて…」と諦めていませんか?

トロンボーン奏者として多忙な高橋真太郎さんは、本業だけでなく、多彩な複業(副業)や現地での練習方法の工夫によって毎年複数回の海外旅行を実現

時には小学生のお子さんも連れて海外を訪れ、インターネットでは味わえない「リアル・非日常の体験」を通して親子の関係を深めています

「人としても音楽家としても成長出来る」海外旅行の魅力や価値を高橋さんにシェアしていただきました♪

(【前編】【後編】に分けてお届けします♪)

『音TOWN』(おんたうん)は、『音楽“と”生きる街』をコンセプトに、(プロアマ問わず)音楽家がより生きやすくなるために、主に音楽以外の有益な情報をお届けしています。

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この特集は、『音TOWN』が目指す「QOL」(クオリティ・オブ・ライフ)「持続性」(サステナブル)「多様性」(ダイバーシティ)を実践している音楽家さん、経営者さん、経営しているお店などをご紹介するコーナー。

これからの時代に合った柔軟な生き方のモデルが見つかるかも!?

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この記事を読むと役に立つ人は!?

・この先「音楽一本」「一つの楽器」で食べていく事に不安を感じている方
・音楽以外にも好きな事、得意な事があり、それを生かしたい方
・子どもに早いうちから海外旅行や英語(外国語)を体験させたい方

読んだらどんな良い事が!?

・プロは「音楽以外の仕事をしてはいけない」「一つの楽器で勝負すべき」という先入観から解放される
・「副業」「複業」で人生を豊かにする選択肢が広がる
・子どもがグローバル、フレキシブルに生き生きと育つ可能性を知る事が出来る

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音大生のための“働き方”のエチュード/著:藤井裕樹
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アメリカ・西海岸ツアーで海外旅行好きが覚醒!?

Gentle Forest Jazz Bandのビッグバンドによる華やかなライブステージ。複数ボーカルとホーンセクションが観客を盛り上げるパフォーマンスの様子GENTLE FOREST JAZZ BANDのエンタメ性溢れるステージ>

藤井:直接会うのはコロナ禍以降初めてかもしれないですね。

最近はどんな音楽活動をしていますか。

高橋:以前、藤井さんにお会いした頃と大きく変わっていないのですが、千葉県浦安市の海のテーマパークバンドのお仕事が15年目GENTLE FOREST JAZZ BAND(ジェントル・フォレスト・ジャズ・バンド)での活動も10年目を超えました。

それから、(東京)藝大の後輩が代表を務める株式会社 アーツイノベーター・ジャパンが運営するオーケストラ「グランドフィルハーモニック東京」で、ゲーム音楽などを演奏しています。

また、指導者としては個人の方や吹奏楽部のレッスンを20年近く続けていますね。

あと、実は少し“音楽ではない”お仕事もやっているんですよ。

藤井:結構忙しそうだし、フリーランスだとスケジュールの調整も大変だと思うんですが、一人でだったり、娘さんとだったり、よく海外旅行に行ってますよね。

僕自身も旅行好きで、

「異文化体験が出来る海外旅行からの学びが自分の人生においてとても重要」

だと感じているので、意識的に海外に足を運んでいます

同じような感覚をもっている音楽家さんは意外に少なく(特に日本は?)、いつ仕事が入ってもいいようにスケジュールを空けて待っていないといけなかったり、毎日練習が必要なフリーランスの演奏家さんには現実的に簡単ではない面もある気がするんですけど、高橋さんはうまくコントロール出来ている印象なんですよね。

どんな事を考えたり、工夫しているのか、この後ゆっくり聞かせていただきたいと思っています。

高橋:よろしくお願いします!

International Trombone Festival前夜、ロサンゼルス郊外レッドランズのモーテルでアメリカンピザとドリンクを楽しむ夕食風景「International Trombone Festival」前夜、開催地近くのモーテルにて/左が高橋さん、右が藤井>

藤井:高橋さんとは2017年、アメリカ・ロサンゼルス郊外(レッドランズ)で開催された「International Trombone Festival」に一緒に参加したんですよね。

海外渡航はこの時が初めてだったんでしょうか。

高橋:いえ、高校生の頃、韓国に行ったのが初海外ですね。

僕の地元の新潟県上越市韓国の浦項(ポハン)市というところが姉妹都市で、オーケストラの交流事業があったんですよ。

でも、その時にはまだ僕の視野が狭すぎて、異文化体験の素晴らしさがよく分かっていませんでしたね。

2007年、大学2年生の時、国際基督教大学のビッグバンドサークル「Modern Music Society」のお手伝いで、ロサンゼルスを中心としたアメリカ西海岸ツアーに参加させていただいた体験が大きなきっかけになりました。

ライブだけでなく、ビル・ライケンバック氏とのレコーディング(CD制作)や、ジャズ科のある大学でのクリニックもツアーに組み込まれていて、そこで受けたビッグバンドのレッスンが「目から鱗」、現在のプロ活動にも役立っていると感じています。

トロンボーンのワークショップ会場で、講師と参加者が並ぶ記念写真。スタジオ内の音楽クリニックの様子
「International Trombone Festival」にも出演されていたビル・ライケンバック氏と藤井/高橋さん撮影>

藤井:ちなみに僕はカルフォルニア州のお隣のネバダ州立大学ラスベガス校という学校に1年間留学していたんですけど、アメリカって音大だけじゃなくて、州立大学にも普通にジャズ科があるんですよね。

日本で言えば、「東京都立大ジャズ科」があるようなものかな。

「さすがジャズ発祥の国だな!」と感じました。

高橋:当時は「海外が」というより、「ロサンゼルスが」好きになったという感覚で、藤井さんとご一緒した2017年の旅の前にも2度、LAを訪れています。

ちなみに、2007年に初めてアメリカに行った時にはまだ全く英語が話せず、友人に助けてもらうばかりでした

SUBWAYでは店員さんに何を聞かれているか全然分からず、注文出来ずに終わったのを覚えています(笑)。

未知の場所で「非日常」を味わいたい!

ベトナム中部の世界遺産ホイアン旧市街。トゥボン川に灯るランタンと小舟が行き交う幻想的な夕景<ベトナム中部ホイアンの幻想的な街並み/高橋さん撮影>

藤井:人によっては「海外旅行は学生時代、卒業旅行が最後」みたいな感じで、それっきりになる人も結構多いですよね。

ある統計では、「海外渡航経験者は日本人の約45%」で、「2024年のパスポートの所有率は17%」しかないようです。

参考:

「日本人の海外旅行の意向は2300万人、一人旅の増加傾向も、今後の打ち手をツーリズムEXPOで聞いてきた」(トラベルボイス)

「パスポート保有6人に1人どまり 24年発行382万冊と低迷」(日本経済新聞)

高橋さんの場合は完全に海外旅行にハマっていっているようですけど、何がそうさせたと思いますか。

高橋:そもそも「未知の場所を訪れる事が好きだった」のかもしれません。

小学生の頃から決まった通学路を通らず、新しい帰り道を見付けては喜んで親に報告していたんですよ(笑)。

僕は今、東京という世界有数の大都市で刺激的な毎日を過ごしていますが、世界中には僕の知らない大都市がまだ山ほどあります

そんな「未知の場所で“非日常”を味わいたい!」という気持ちが僕の旅の原動力になっていますね。

2007年のツアーでは現地の学生との交流もあって、生き方も音楽との向き合い方も、同年代でも日本人のように「真面目・きっちり・周囲に気を遣う」という感じではなく、「自由・リラックス・個性を大切にしている」というような印象を受けました。

藤井:決して「どちらが正解か」という事ではなく、「こんな生き方もあるのか」という感じで、「視野」が広がるし、「他者への理解・尊重」も深まりますよね。

高橋:駆け出しの20代はお仕事で手一杯だった事や、収入も今より不安定で海外旅行には行けなかったんですが、行けないなりにいろんな国について調べたりはしていました。

30歳を過ぎたくらいから、本格的に旅をするようになりましたね

印象に残っている/オススメの国・都市は!?

ロシア極東のウラジオストク中心部。青空の下、歴史的建物が並ぶ街路の上をケーブル式の橋が横切る開放的な風景
<ロシア東部ウラジオストクの開放的な街並み/昨今は戦争で印象があまり良くないロシアですが、美しい街並みや芸術がある素晴らしい国です♪/高橋さん撮影>

藤井:2015年、30代になってからはロサンゼルスだけでなく、たくさんの国を訪れていますよね

高橋:アメリカ(ロサンゼルス/サンフランシスコ/レッドランズ)、中国(上海/重慶/香港/マカオ)、マレーシア(クアラルンプール/ペナン)、タイ(バンコク)、フィリピン(マニラ)、シンガポールベトナム(ホーチミン/ダナン/ホイアン)、ロシア(ウラジオストク)、インド(ムンバイ)を旅行しました。

藤井:その中で特に印象に残っている国や都市はどこですか。

シンガポール

シンガポールの観光名所ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ。スーパーツリーとフラワードームを背景に、子連れ旅行で訪れた緑豊かな園内の風景「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」にて/高橋さん撮影>

高橋:「子どもを連れて行きやすい」という観点ではシンガポールですね。

まず、「安全・清潔」という点。

夜まで子連れで歩く地元の方が多いですし、トイレも清潔なところばかりで、安心して過ごせました。

それから、国自体が東京23区より少し広いくらいの面積と小さく、なおかつ地下鉄も張り巡らされているので、観光スポットへのアクセスも良く、子どもの体力でも十分に楽しめます

また、吉野家やすき家など日本食のファストフード店が多数進出していて、万が一子どもが現地の食事に馴染めなくても、何とかなりそうな点も良かったですね。

そして、フライト時間が比較的短いのも子連れ旅行には大きなメリットだと思います。

マカオ

<マカオの5つ星ホテル「ザ・パリジャン・マカオ」の夜景/高橋さん撮影>

高橋:「大人のちょっと贅沢旅」という観点ではマカオ

「東洋のラスベガス」とも言われていて、5つ星のカジノホテルが乱立している景色は日本とは別世界です。

エンターテインメントが充実しているのも魅力の一つですね。

藤井:本家ラスベガスには「シルク・ドゥ・ソレイユ」のショーがあるんですが、そういったショーは?

高橋:「シルク・ドゥ・ソレイユ」自体はないんですが、ラスベガスで「オー(O)」を手掛けた元「シルク・ドゥ・ソレイユ」の舞台監督による「ハウス・オブ・ダンシング・ウォーター」というショーがあります。

2019年に初めて観て、大感激しました。

コロナ禍をきっかけにクローズしてしまって、昨年再訪した時には観られなかったんですけど、今年の5月にやっと再開したんです!

近いうちに娘にも観せたいですね。

藤井:ちなみに「オー(O)」は、2004年に僕がラスベガスで初めて観た「シルク・ドゥ・ソレイユ」のショーで、本当に素晴らしいショーでした!

それ以来ハマってしまい、「シルク・ドゥ・ソレイユ」の来日公演はほぼ全て観に行っているし、2017年に高橋さんと参加した「International Trombone Festival」の後、一人でラスベガスに行って「オー(O)」をもう一度、その他、現地でしか観られないショーを4つくらい観てきましたよ。

(↓ 藤井撮影)

ラスベガスのベラージオ内「O(オー)」シルク・ドゥ・ソレイユ劇場入口サインの写真 ベラージオ外壁の大型看板に掲出されたシルク・ドゥ・ソレイユ「O(オー)」のポスター
テーマパークやミュージカルのお仕事など、エンタメに関わっている方は特に、「人生で一度は観る価値あり」のショーだと感じます。

高橋:そうでしたね! 当時ラスベガスに向かう藤井さんを羨ましく感じながら、お別れしたのを思い出しました(笑)。

昨今は円安の影響もあってアメリカに行くのは少しハードルが高いですけど、マカオなら距離的にも経済的にも行きやすいので、エンタメを求める方々に心からオススメしたい場所です。

ちなみにシンガポールマカオには、東京にもあるデジタルアートミュージアムの「チームラボ」があります。

僕はこのミュージアムの大ファンで、各地のチームラボに足を運んでいます

最新テクノロジーを駆使したデジタル空間を体験出来ます!

シンガポール・マリーナベイサンズのショッピングモールにある teamLab「Digital Light Canvas」。円形LEDフロアの映像演出と来場客の様子
デジタルライト・キャンバス@マリーナベイ・サンズ/藤井撮影>

アートサイエンス・ミュージアム@マリーナベイ・サンズ(シンガポール)

チームラボ スーパーネイチャー@ザ・ベネチアン・マカオ

藤井:アジアの国々を訪れると、「最近の日本は元気がない」「それに比べてアジアの発展・活気は凄い」と感じる面も少なくないんですけど、そんな中でもこうして「チームラボ」のような日本の会社が頑張っているのは嬉しい、誇らしいですよね。

ムンバイ(インド)

ムンバイのランドマーク「インド門」。夕暮れの雨上がり、観光客と車で賑わう海沿いの広場の風景
<大勢の観光客で賑わうインド門/高橋さん撮影>

高橋:「観光・楽しむ」という観点だけでなく、「社会のリアルを体験する」という意味では、2ヶ月ほど前に訪れたインドのムンバイでは「格差社会の現実」を目の当たりにして衝撃を受けました

藤井:僕はまだインドは行った事がないんですけど、おそらく初めて観光で訪れるなら、首都のデリーとか、タージマハルのある都市(アグラ)辺りですよね。

なぜムンバイに?

高橋:僕の旅のコンセプトの一つが「大都市に行く事」なんです。

たくさんの現地の方々が集まって作っている「日常」が、違う文化圏の僕にとっては「非日常」になるなんて、面白過ぎますよね!

藤井:なるほど。東京の日常との比較がしやすそうですね。

高橋:ムンバイは近年、金融産業で急速に発展を遂げている都市で、首都のデリーよりも高層ビルが多く、どちらかというと東京に近いような印象です。

藤井:そういう都市だからこそ、格差社会の現実も体験しやすかったんでしょうか。

高橋:最新の高層ビルや豪華な5つ星ホテルのすぐ横に、傷んで崩れかけている家・商店が密集しているのがどこへ行っても日常風景で、日本人の僕にとっては異様な光景に感じました

藤井:日本ももちろん格差はあるけど、次元が違いますね。

ムンバイの屋外洗濯場「ドービー・ガート(Mahalaxmi Dhobi Ghat)」。無数の物干しと青いシートの向こうに高層ビル群がそびえる風景<洗濯職人の集まるエリア「ドービー・ガート」と隣接する高層ビル/高橋さん撮影>

インドで学んだ「英語教育」の大切さ

ムンバイの世界遺産チャトラパティ・シヴァージー・マハーラージ・ターミナス前で、旅行者とローカルガイドが自撮りする様子。背後にヴィクトリア様式の壮麗な駅舎
<世界遺産のターミナル駅の前で、ガイドのNareshさんと/高橋さん撮影>

高橋:半日同行してもらったインド人ガイドさんの話では、

インドの子どもたちは基本的にヒンディー語で学校教育を受けるが、中流・上流階級だけ英語で学べる学校に行く事が出来る

そうやって英語を身に付けた子どもたちは将来、空港や高級ホテル、高級レストランのような外貨が入ってくる場所で働く事が出来、高収入を得られる

逆に、ヒンディー語しか話せない貧困層は職業選択の幅が限られ、低収入の仕事に就く傾向がある

という事でした。

日本では「母国語(公用語)だけで生活や仕事が成り立つ場所がほとんど」なので、英語が出来ても出来なくても暮らしの質に大きな差は生まれにくいですよね。

もちろん、外資系に就職して高収入になったりはありますが、「英語が話せないとまともな収入が得られない」という事はないと思います。

藤井:実際、英語が話せない人でも、日本では僕らのように「音楽家」というお仕事、それ以外のお仕事の多くが成立していますからね。

高橋:インドの格差社会の現実を見て、

「グローバル化する社会の中で、自分ももっと英語力を伸ばすべき!」

と心から思えたのが、このインド旅行での一番の収穫でしたね。

革命的でリーズナブルな英語学習方法とは!?

ベトナム・ホーチミンのローカル市場で、ツアー仲間と小さなグラスで乾杯する旅行者たち。交流を楽しむ明るい雰囲気の一枚<ベトナムのホーチミンにて、ツアー仲間と共に/高橋さん提供>

藤井:『音TOWN』でインターナショナルに活躍している方のインタビューをさせていただいても、「英語の重要性」はひしひしと感じます

ユーフォニアム・トロンボーン奏者で元キャビンクルーの児島瑞穂さんインタビュー画像
『児島瑞穂:フィンランド在住/「ユーフォニアム&トロンボーン奏者/元キャビンクルー」という生き方♪』

チューバ奏者で最先端医療研究者の三原田賢一さんインタビュー画像
『三原田賢一:「最先端医療研究」と「テューバ」の両輪で相乗効果を生み出す♪』

ソプラノ歌手クラーク深藤さんの多様性・ボーダレスな人生を語るインタビュー画像
『クラーク深藤:歌と共に生きる♪ 多様性・ボーダレスな人生の歩み方』

ところで、英語はどのように勉強していますか。

高橋:YouTubeを使った自己学習を10年続けている他、コロナ禍にはオンラインで3ヶ月くらい、みっちりスピーキングのレッスンを受けていました

そして、最近の“革命”は「ChatGPT」の会話機能ですね!

毎朝出かけるまで「今日の予定」や、帰宅後に「今日の出来事」とかを話しかけると、ちゃんと相手をしてくれます。

たまにルー大柴さんのような「ルー語(日本語・英語交じり語)」を話してしまう時がありますが、それにも完璧に答えてくれますよ(笑)。

日々のちょっとずつの積み重ねで、会話力や語彙力がめちゃくちゃ伸びます

受験勉強のような短期集中のやり方が苦手な僕にとって、最良の勉強法ですね。

藤井:これが無料版もあって、有料でも$20からですからね。

24時間嫌がらずに相手してくれるし(笑)。

ネイティブ講師だと日本語での質問は出来ないし、例えばお子さんのレッスンのために「ちょっとレベルを下げてほしい」と思っても、出来るかどうかは講師の腕にもよるので、そういった面を考えてもコスパは良い気がします。

僕もすでに有料プランで、「優秀なアシスタント」として利用させてもらってるけど、英語のスピーキングコーチもお願いしようかな

生成AIのようなハイテクを使いこなしていくスキルも、今後を生き抜くための重要なテーマですね。

サックス奏者で宅建士・賃貸管理士としても活動する井出慎二さんのデュアルワーク特別インタビュー画像
井出慎二:「サックス奏者 兼 宅建士/賃貸管理士」という生き方
参考:「コロナの次に備えるべき脅威とは!?」

客観的に外から日本を見つめる視点を!

ベトナムのピザ フォーピースで提供される牛肉とフレッシュ野菜のピザとドリンクのテーブル写真
<ベトナム国内で日本人が経営するピザチェーン「ピザ フォーピース」/丁寧な盛り付け・味付けに感動しました!/高橋さん撮影>

藤井:高橋さんにとって「海外旅行の意義やメリット」は何だと思いますか。

高橋:やはり「客観的に、外から日本という国を見られるという事」ではないでしょうか。

例えば「食文化」

海外で食事をすると、日本食の繊細さ、美味しさ、コスパの良さを実感出来ますよね。

もちろん、高級なレストランに行けばどこの国でも美味しいものが食べられると思うんですけど、日本では牛丼チェーンのようなリーズナブルなお店でも、その値段に対してかなり美味しい食べ物が多いと感じます。

藤井:海外で1,000円以下のローカルなお店で食べたりすると、結構「大ハズレ」もありますからね(笑)。

昨今では、円安や物価上昇の影響で、ラーメン屋さんが値上げをしたいんだけど「1,000円の壁」を超えられなくて倒産するといった事例が増えているじゃないですか。

海外でお金を払って食事をすると、「あんなに手の込んだラーメンが一杯1,000円しないのは安い」と理解出来る(値上げを受け入れられる)んですよね。

高橋:多くの日本人にとって飲食店は「早い・安い・うまい、ついでに清潔」が当たり前になり過ぎていますね。

海外の安いお店で食べる時は、覚悟とセイロガンの準備が必須です(笑)。

食べ物に限らず「高品質の物が安すぎる」というのは決して良い面だけではなくて、「価値を価格に反映させにくい」という「日本の課題」とも言えるかもしれません。

消費者側からしたら安いほうが良いに決まってるんですけど、その裏で、生産者や料理人、従業員のコストカットが行われていないか心配になってしまいますね。

藤井:実は誰かの犠牲の元に成り立っていて、「ウィンウィンになっていない」という面もあるんじゃないでしょうか。

高橋:日本はこういった課題の他、「少子高齢化・人口減少」などで先の見通しは暗いと思われがちなんですけど、海外の方と話すと「日本は安全、便利で本当に良い国だよね!」とおっしゃる方が多い気がします

国民のほとんどが中流階級以上で、教育や医療も行き渡っている国ってなかなかないんですよね。

良い面も悪い面も、しっかり“自分自身で”認識して、マスメディアの報道やSNSなどの情報だけに流されない意識が必要かもしれません。

藤井:自国を内側からしか見ていないと課題に気付きづらいし、良い面もスルーしてしまい、「感謝の心」や「誇り」を忘れてしまうリスクがあるのも事実かもしれないですね。

→【後編】へ続く(10月6日公開予定!お子さんとの「旅育」旅先での練習方法“音楽ではない”お仕事との両立など、盛りだくさんでお送りします♪)

楽器演奏ができる賃貸マンションを紹介するソナーレのトップ画像 音大生や演奏家のためのお部屋探し

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白い背景でトロンボーンを持つ男性トロンボーン奏者「高橋真太郎」さんのプロフィールポートレート
高橋 真太郎(Shintaro Takahashi)

1985年新潟県生まれ。東京藝術大学音楽学部卒業。

11歳からトロンボーンを始め、吹奏楽、オーケストラ、金管アンサンブル、マーチングバンド等様々な編成や音楽ジャンルを経験。

大学入学後次第にジャズに傾倒し、ビッグバンドを中心に活動の場を広げてゆく。

現在テーマパークへのレギュラー出演の他、Gentle Forest Jazz Band、グランドフィルハーモニック東京、Wind Roots等に参加。

指導者としても、幅広い世代にレッスンを提供している。

これまでにトロンボーンを古賀慎治氏に、ジャズトロンボーンを中路英明氏に師事。

藤井裕樹

藤井裕樹/音TOWNプロデューサー

【株式会社マウントフジミュージック代表取締役社長・『音ラク空間』オーナー・ストレッチ整体「リ・カラダ」トレーナー・トロンボーン奏者】 1979年12月9日大阪生まれ。19歳からジャズ・ポップス系のトロンボーン奏者としてプロ活動を開始し、東京ディズニーリゾートのパフォーマーや矢沢永吉氏をはじめとする有名アーティストとも多数共演。2004年〜2005年、ネバダ州立大学ラスベガス校に留学。帰国後、ヤマハ音楽教室の講師も務める(2008年〜2015年)。現在は「ココロとカラダの健康」をコンセプトに音楽事業・リラクゼーション事業のプロデュースを行っている。『取得資格:3級ファイナンシャル・プランニング技能士/音楽療法カウンセラー/メンタル心理インストラクター®/安眠インストラクター/体幹コーディネーター®/ゆがみ矯正インストラクター/筋トレインストラクター』