音楽家のための防災対策♪楽器・仕事・収入を守るためにできる事/Vol.14
<今回のサムネイルは、スペインのバルセロナから帰国する際の機内から撮影したヒマラヤ山脈/美しいと同時に、大自然のパワーの偉大さや恐怖を感じます>
おかげさまで『音TOWN』は、9月9日で2周年となりました♪
これまで取材にご協力いただいた皆さん、記事を読んでくださっている皆さん、改めてありがとうございます!
さて、今月1日は「防災の日」。
最近でも、7月28日に最大震度7を観測した「熊本地震」、8月13日には「千葉豪雨」、8月13日には「ネパールでの大洪水」など、改めて自然災害について考えさせられる出来事が続きましたよね。
南海トラフ地震や首都直下地震についても、以前から高い発生可能性が示されていますので、今回は、『音TOWN』らしく、「音楽家にとっての防災とは?」について考えてみたいと思います♪
『音TOWN』(おんたうん)は、『音楽“と”生きる街』をコンセプトに、クラシック・ジャズ・ポップス・吹奏楽などと関わりながら個性豊かに生きる「人」「お店」「団体」「会社」や、音楽家に必要不可欠な「お金・健康」の情報をお届けしています♪
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『藤井の歩き方』では、音TOWNプロデューサー藤井の体験や日々感じる事などを短めの内容で(エッセイ風で)お届けします♪
「楽器を守る」だけが音楽家の防災ではない!

「音楽家の防災」というと、まず思い浮かぶのは「楽器をどう守るか」ではないでしょうか。
地震で楽器が倒れる、棚から物が落ちてくる、水害で浸水する etc.
ちなみに僕は東日本大震災(3.11)の時、東京都千代田区のマンションの7階に住んでいて、ケースにしまわずスタンドに置いていたトロンボーンが激しい揺れで倒れ、一部が少し凹みました。
楽器は商売道具であり、数十万円、場合によっては数百万円する大切な資産でもあります。
例えば、
・楽器を倒れやすい場所に置かない
・高い棚の下に保管しない
・使用していない時はケースに入れる
・浸水リスクのある場所では床に直置きしない
・保険の補償内容を確認しておく(最低限の保険に加入しておく)
といった対策だけでも被害を減らせる可能性がありますよね。
ですが、僕は「音楽家にとって、もっと重要な防災がある」と考えています。
それは、
「音楽の仕事そのものが止まった時に、どうやって生活するか」
僕たちは一度「仕事がなくなる」を経験している!

記憶に新しいのが、2020年初頭からの「コロナ禍」です。
演奏会、ライブ、イベント、レッスン……。
人が集まる事そのものが難しくなり、多くの音楽家が、プロ・アマ/キャリア/国籍などに関係なく、ある意味“平等に”突然仕事を失いました。
当時、
「音楽家という仕事は、社会が平常運転している事を前提に成り立っている部分がかなり大きい」
と改めて感じたものです。
その一方で、同じ音楽家でも状況には差がありました。
例えば、きちんと確定申告をして事業の記録を残していた人は、「持続化給付金」などを申請する際の必要書類を迅速に用意し、給付を受けやすかったですよね。
オンラインレッスンや動画配信が出来る人、演奏以外の仕事やスキルを持っている人は、収入源を完全に失わずに済んだケースもありました。
(サラリーマンとは違い、配信などの機材を補助金で購入できた事例も多かったと記憶しています)
つまり、
「普段は音楽と関係なさそうな知識やスキルが、非常時には自分を守ってくれる」
という事。
これは、『音TOWN』でずっと伝えてきたテーマにもつながっています。
ぜひ、「華麗なる二足のWARAJIST、紹介します♪」や「音TOWNな人・場所♪」でご紹介している多種多様な生き方をされている方々を参考にしていただければと思いますね!
地震や水害はコロナ以上に「何も使えない」可能性がある!?

さらに地震や水害の場合、コロナとは違った難しさがあるのではないでしょうか。
・停電
・断水
・電車
・携帯電話やインターネットがつながらない
・自宅や仕事場そのものが使えなくなる
オンラインレッスンやSNS、動画配信なども、電気と通信(ネット)環境があってこその手段ですよね。
ですから「デジタルに強ければ安心」というわけでもありません。
・スマートフォン用のモバイルバッテリーを用意しておく
・大切なデータはクラウドだけでなく別の場所にもバックアップしておく
・仕事関係者の連絡先をスマホ以外でも確認できるようにする
・数日、数週間仕事がなくても生活できる現金・預貯金を確保しておく
・自宅、スタジオ、教室などが使えなくなった時の代替手段を考えておく
こうした準備も立派な「音楽家の防災」ではないでしょうか。
最大の防災は「選択肢を持っておく事」かもしれない

もちろん、すべての災害を予測する事はできません。
どれだけ準備、対策していても、「防げない規模の被害」もあります。
だからこそ僕は、
「一つのものだけに依存しすぎない」
という考え方が重要だと思っています。
・演奏だけではなく、教える
・リアルだけではなく、オンラインも使える
・AIを活用できるようになっておく
・音楽以外にも収入を得られるスキルを持つ
・海外にも人間関係や収入源を作る
・仕事の記録を残し、確定申告をする(「お金の知識」を身に付けておく)
・多少仕事が止まっても生活出来るお金を持っておく
・副業/複業を持っておく
そして、自分の楽器や仕事場について「もし明日、大きな地震が来たら?」と一度考えてみる。
こうした小さな積み重ねが、いざという時の選択肢になります。
昨年の『音TOWN』1周年の記事では「人生の地図を持つ」という話を書きました。
災害時には、その地図どおりに進めなくなる事もあるでしょう(実際の町も、人生の地図も)。
だからこそ、
「道が通れなくなった時の別ルートを持っておく」
という発想も必要なのかもしれません。
・楽器を守る。
・仕事を守る。
・収入を守る。
そして何より、「自分自身や家族の命と生活を守る」。
9月のこの機会に、「自分の場合は何を準備しておけばいいだろう?」と、一度考えてみてはいかがでしょうか。
『音TOWN』も3年目。
これからも演奏技術だけではなく、音楽家の皆さんが「音楽“と”生きていく」ために役立つ知識や選択肢をお届けしていきたいと思います♪
本日の地球の写真♪
今回は、昨年1月に三原田賢一さんの取材で訪れた熊本と、昨年のお盆休みを過ごした千葉県の佐原。

<熊本城を訪れました♪>

<10年前の熊本地震で崩れた石垣もまだ残っていました>

<やはり現地の馬刺しは絶品!>

<千葉の小江戸と言われる佐原は美しい街並みです♪>

<伊能忠敬の記念館や旧宅があります>

<利根川が近く、成田同様に鰻が有名です!>
音TOWNプロデューサー/株式会社マウントフジミュージック代表取締役
3級ファイナンシャル・プランニング技能士/トロンボーン奏者
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藤井裕樹/音TOWNプロデューサー
【株式会社マウントフジミュージック代表取締役社長・『音ラク空間』オーナー・ストレッチ整体「リ・カラダ」トレーナー・トロンボーン奏者】 1979年12月9日大阪生まれ。19歳からジャズ・ポップス系のトロンボーン奏者としてプロ活動を開始し、東京ディズニーリゾートのパフォーマーや矢沢永吉氏をはじめとする有名アーティストとも多数共演。2004年〜2005年、ネバダ州立大学ラスベガス校に留学。帰国後、ヤマハ音楽教室の講師も務める(2008年〜2015年)。現在は「ココロとカラダの健康」をコンセプトに音楽事業・リラクゼーション事業のプロデュースを行っている。『取得資格:3級ファイナンシャル・プランニング技能士/音楽療法カウンセラー/メンタル心理インストラクター®/安眠インストラクター/体幹コーディネーター®/ゆがみ矯正インストラクター/筋トレインストラクター』






