フリーランス音楽家も音楽愛好家も気を付けたい睡眠・休息の話♪/Vol.10
<今回のサムネイルは、1月に訪れた台湾・阿里山の日の出の写真/ミュージシャン時代よりは規則正しい生活をしているので、5時起きでご来光を拝む事ができました!>
先月はミラノ・コルティナオリンピックが開催され、連日の日本人の活躍で寝不足の方も多かったようですね。
僕はほとんどネットニュースやハイライトしか観られませんでしたが、フィギュアスケート女子フリーで最終滑走だった中井亜美さんの演技だけは7:00少し前だったので、リアルタイムで観る事ができました(同じ千葉県市川市在住で親近感もあって)。
国民的スポーツで日本が一丸となって寝不足というのは、ある意味「健康的な(ポジティブな)寝不足」と言えるかもしれません。
ところが日本はこのようなイベント限定ではなく、一年中寝不足で、その経済損失は「15兆円」とも言われているのをご存知でしょうか(世界トップクラス)。
というわけで、今回は「睡眠・休息」のお話です。
『音TOWN』(おんたうん)は、『音楽“と”生きる街』をコンセプトに、クラシック・ジャズ・ポップス・吹奏楽などと関わりながら個性豊かに生きる「人」「お店」「団体」「会社」や、音楽家に必要不可欠な「お金・健康」の情報をお届けしています♪
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『藤井の歩き方』では、音TOWNプロデューサー藤井の体験や日々感じる事などを短めの内容で(エッセイ風で)お届けします♪
流行語の「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」の是非!?
<10年くらい前に撮った写真/僕も寝不足で車内で仕事していました!笑>
1980年代後半から90年代前半頃(つまり「バブル」の頃)、「24時間働けますか?」というキャッチフレーズの栄養ドリンクのCMが流行りましたが、40代よりも上の方は特に、「寝ずに働くのが美徳」という感覚がまだ残っているのかもと感じる事があります。
音楽家さんのSNSでは、
「今朝も寝不足で◯◯へ向かいます!」
「ほとんど寝てないけど、アレンジの仕事を頑張ります!」
のような内容を、新幹線のテーブルにパソコンを置き、譜面作成ソフトの画面を出して撮影した画像を投稿されているのをよく見かけます。
僕のお店の(施術の)お客さんや(音楽教室の)生徒さんとお話していても、
「上司が帰るまで帰れない」
「働き方改革で残業が禁止だけど、仕事が終わらないので家に持ち帰ってやっている」
「休日出勤をしても、制度上代休はあるが、実質休む事ができない」
「人手不足で、辞めても補填がないので仕事が増えている」
「子育てで寝ていない」
といった不平不満・悩みが多く、内容によってはコロナ禍よりも増えている印象がありますね(コロナ禍はリモートワークの推奨などによって今より効率化していた面もある気がします)。
日本人全体でも他国と比べ平均睡眠時間は短い傾向にあるようですが、子育て中の女性の睡眠時間はさらに短いというデータもあるそうです。
昨年、女性初の総理大臣が誕生し「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」が新語・流行語大賞を受賞しましたね。
僕はこの言葉だけを取り上げて「正しい・間違っている」の議論をするつもりはありませんし、総理がそれくらいの覚悟で働こうとしているのは良いんじゃないかと感じていますが、あくまで自分基準で「働きすぎだな/やばいな」と感じる方は迷わず休んでほしいなと思っています。
徹夜明けで仕事するのは「酩酊状態」で仕事をしているのと同じ

最近よくテレビにも出演されている柳沢正史先生(筑波大学教授・睡眠医学の第一人者)によると、徹夜明けで仕事をするのは「酩酊状態」で仕事をしているのとほぼ同じ状態だそうです。
皆さんはもちろん飲酒運転をする事はないと思いますが、それと変わらないくらい危険だという事。
怖いですよね!?
年代や職種(演奏中心なのか制作中心なのか etc.)によっても状況は違いますが、「さすがに徹夜はしない」という方は多いかもしれません。
ところが、柳沢先生によると、
「睡眠時間が4〜5時間だと、一週間くらいで脳は酩酊状態と同じくらいになってしまう」(徹夜まではいかなくとも睡眠不足が一週間くらい続くと、脳は徹夜した時と同じくらいまでパフォーマンスが落ちる)
んだそうです!
普段から睡眠不足の方は、「自分が睡眠不足である」という自覚がなく、麻痺してしまっている方も多いと思うので、重大な病気になる前に改めたほうが良いのかもしれませんね。
「空いたら寝る」ではなく「睡眠から逆算する」働き方へ

どこで聞いたか忘れましたが(経営者さんの話だったか…)、
「動物は寝ている時が通常モードで、起きている時の活動は寝るためにある」
「なので、寝る時間をしっかり確保したうえで起きている時間の活動を計画するのが良い」
と聞いた事があります。
生物学的に正しいのかは分かりませんが、なかなか良い考え方だなぁと感じていて、僕も極力実践するようにしていますね。
冒頭で「日本の睡眠不足による経済損失が15兆円」という話をしましたが、敏腕な経営者さんからすると、やはり
「睡眠時間を削ってまで働くのは効率が悪い」
「しっかり睡眠・休息を取って働いたほうが生産性が高い」
という事なんでしょうね。
特に、これからの超高齢化社会においては、「働きすぎて体を壊して早い段階でリタイアを余儀なくされ、社会保障(健康保険)のお世話になる」よりも、「きちんと睡眠・休息を取り、健康を保って高齢になるまで働ける」ほうが「投資」という面でも確実に成功と言えるのではないでしょうか(個人も国も)。
フリーランスの音楽家さんは自分の身一つで代えのきかない仕事をされている方が多いですし、楽器愛好家の方も、健康を損ねて仕事ができなくなってしまっては、趣味の音楽どころではなくなってしまいます。
先月は衆議院議員選挙もあり、昨今の「円安・物価高」「消費税減税」「社会保障問題」などが争点になっていましたけど、個人的には「個々が心身共に健康になろうとする意識を高め、実際に行動する事」で解決する部分はかなりあると感じているんですよね。
というわけで、今年の「藤井の歩き方」では「健康に関する情報」も少し重点的にお伝えしていこうと思っています♪
※僕のお店のHPでも健康情報を発信していますので、良ければ参考にしてみてください。
本日の地球の写真♪
今回の台湾の旅では、台北のジャズ・ライブハウスを視察したり、現地のクラフトビールを楽しんだり、台北を離れて阿里山というところに行き、レトロな山岳鉄道に乗ったり、雲海や日の出を見て、自然も満喫できました。
「整える事」(コンディショニング)の大切さを実感しましたね♪






藤井裕樹/音TOWNプロデューサー
【株式会社マウントフジミュージック代表取締役社長・『音ラク空間』オーナー・ストレッチ整体「リ・カラダ」トレーナー・トロンボーン奏者】 1979年12月9日大阪生まれ。19歳からジャズ・ポップス系のトロンボーン奏者としてプロ活動を開始し、東京ディズニーリゾートのパフォーマーや矢沢永吉氏をはじめとする有名アーティストとも多数共演。2004年〜2005年、ネバダ州立大学ラスベガス校に留学。帰国後、ヤマハ音楽教室の講師も務める(2008年〜2015年)。現在は「ココロとカラダの健康」をコンセプトに音楽事業・リラクゼーション事業のプロデュースを行っている。『取得資格:3級ファイナンシャル・プランニング技能士/音楽療法カウンセラー/メンタル心理インストラクター®/安眠インストラクター/体幹コーディネーター®/ゆがみ矯正インストラクター/筋トレインストラクター』




