フリーランスの音楽家さんも意識したい「QOL」とは!?/Vol.2

<今回のサムネイルは、昨年のGWに訪れたシンガポールのランドマーク、「マリーナベイ・サンズ」「マーライオン」

今月から連載開始の『藤井の歩き方』

今回のテーマである『QOL』は、『音TOWN』全体でも伝えていきたいテーマの一つとして『音TOWNについて』の中でも少しだけ触れています。

『音TOWN』(おんたうん)は、『音楽“と”生きる街』をコンセプトに、(プロアマ問わず)音楽家がより生きやすくなるために、主に音楽以外の有益な情報をお届けしています。

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『藤井の歩き方』では、音TOWNプロデューサー藤井の体験や日々感じる事などを短めの内容で(エッセイ風で)お届けします♪

「QOL」とは「クオリティ・オブ・ライフ」♪


「QOL」は、世界保健機関(WHO)が定義付けた言葉で、「Quality of Life」(クオリティ・オブ・ライフ)の頭文字。

日本語では「生命の質」「生活の質」「人生の質」などと訳され、主に「医療」「介護」の分野で使われていますね。

昨今は「働き方改革」「ホワイト企業(⇄ブラック企業)」などという言葉も浸透し、企業側も「従業員の健康管理」「職場環境の整備」を通して、QOL向上を目指しているところも増えてきました。

とは言え、知名度が高く、資金力があり、従業員数も多い大企業は実現可能であっても、中小企業ではなかなか難しい面もあるかもしれません。

(規模が小さい事で一人ひとりの従業員に目が行き届き、うまくいっている中小企業もあると思いますが…)

さらに言えば、フリーランス・個人事業主の場合、自分自身が経営者なので、基本的には「アナタ自身でQOL向上を意識・実行する必要がある」のではないでしょうか。

フリーランスの音楽家さんが陥りやすいQOL低下の要因は?


「好きな音楽を仕事に出来ていいね〜」

「自由に働けてうらやましい〜」

と同級生、正社員の友人などから言われた事はないでしょうか?

(もめたくないので)「そうだよね〜」と空返事をしつつ(笑)、心の中では、

「そんな甘いもんじゃないよ!」

「安定した正社員のほうが全然いいでしょ!?」

と感じた事がある方も多いのでは!?(もちろん、実際良い面も多々ありますけどね!)

依頼されるお仕事のスケジュールは実質先方の都合優先

報酬(ギャラ)はクライアント次第(実質交渉が出来ない/年収が上がらない)

ドタキャン、急な依頼、理不尽な注文…

生活費を稼ぐために報酬面、人間関係的にやりたくない仕事でも断れない

結果、休みが取れない、体調を崩しても働いてしまう etc.

これらが全く当てはまらない方は、実力や運も伴い、かなり恵まれたフリーランスの音楽家さんと言えるかもしれないですよね。


音楽家が知っておきたい「サラリーマン」と「フリーランス」の違い/Vol.1

QOLを見直す♪


「QOLの向上」とは、「自分自身の価値観を大切にし、身体的、精神的、社会的、経済的な側面を含めた、生活全体の質を上げていく事」

「自分らしく、心地良く生きる」ためには、「周囲ではなく、自分の心の(魂の)声をよく聞く・感じる事が大切」ではないでしょうか。

自分にとっての“ちょうど良い働き方”を考える

自分が納得出来る報酬水準を決める

無理な案件は断る勇気をもつ

自分の作品やスキルを“資産化”する方法を探す

良質な食事・睡眠(休息)・運動の時間を確保する

趣味の時間をもつ etc.

参考:「忙しいアナタに贈る!ココロとカラダを整える7つの休養法」

参考:「睡眠の質を上げる7つのコツ、伝授します!」

参考:「長生きだけじゃない!健康で充実した人生を送るための秘訣」

『華麗なる二足のWARAJIST、紹介します♪』『音TOWNな人・場所♪』でご紹介させていただいている方々のように、「音楽の仕事・演奏の仕事だけに固執しない働き方」によって「QOL」が向上する可能性はとても高いと個人的には考えています。

例えば、音楽以外にもう一つ専門スキルをもっておく事で、コロナ禍のような想定外の出来事が起きた時にも収入が途切れない可能性が高まりますし、(残業がほとんどなく、社会保険も完備されたホワイトな会社の)正社員として働く事で、収入面や精神面に余裕が出来、本当にやりたい音楽のお仕事だけを選択出来るようになるかもしれません!

『音TOWNについて』では、「QOL」の他にあと二つ、「持続性(サステナブル)」「多様性(ダイバーシティ)」という言葉を掲げているのですが、

「二足のわらじ」のような柔軟な働き方(多様性)も選択肢に入れ、心身共に健康、ラクになる事で、結果、無理、我慢なくお仕事や人生を継続(持続)していく事が出来る=「QOL」が向上する

と言えるのではないでしょうか♪

音楽家さんのお仕事は「QOL」を与える側でもある!


先述の通り、企業側は従業員のためにあの手この手で「QOL」向上を考える時代になってきました。

普段の業務でパソコンスマホ生成AIといった「デジタルまみれ」の会社員さんにとって「クラシックやジャズの生演奏」を聴いたり、「音楽教室に通う」などは心身の健康、癒しにも有益なもの。

演奏家音楽教室講師という職業は間違いなく「QOL向上のお役に立つお仕事」ですよね♪

仕事というのは「需要(ニーズ)」があって「供給」が生まれるのですが、「デジタル全盛の時代にクラシックやジャズが淘汰される」とは必ずしも考えられず、逆に需要が高まる可能性すらあるのではないでしょうか。

そんな尊いお仕事を生業(なりわい)に出来ている事に感謝、誇りをもち、価値を提供していく事で、フリーランスの音楽家さんは本当に「好きな音楽を仕事に出来ていいね〜」「自由に働けてうらやましい〜」側の人間になれるかもしれません!

※「風の時代」は「QOL向上の時代」とも言えると思います♪

フリーランスの音楽家さんにも追い風♪「風の時代」とは!?/Vol.1

本日の地球の写真♪

僕にとっての「旅」は「QOL」向上の大切なポイントです♪


「マリーナベイ・サンズ」屋上からの景色。アジアとヨーロッパ、中東、アメリカなどを結ぶ海運の拠点になっていて、停泊している商船がたくさん見えます。ここで飲んだ350mlの缶ビール(TigerBeer)は何と15シンガポールドル!(当時のレートで約1,700円!)


・中華街にある「ホーカー・チャン」というシンガポールチキンライスのお店。ミシュランを獲得していますが、リーズナブルな価格でオススメの一品♪


音TOWNプロデューサー/株式会社マウントフジミュージック代表
3級ファイナンシャル・プランニング技能士/トロンボーン奏者、『藤井裕樹』による
『音楽家(ミュージシャン)のための「お金」「キャリア」相談受付中♪』
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音大生のための“働き方”のエチュード/著:藤井裕樹
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藤井裕樹

藤井裕樹/音TOWNプロデューサー

【株式会社マウントフジミュージック代表取締役社長・『音ラク空間』オーナー・ストレッチ整体「リ・カラダ」トレーナー・トロンボーン奏者】 1979年12月9日大阪生まれ。19歳からジャズ・ポップス系のトロンボーン奏者としてプロ活動を開始し、東京ディズニーリゾートのパフォーマーや矢沢永吉氏をはじめとする有名アーティストとも多数共演。2004年〜2005年、ネバダ州立大学ラスベガス校に留学。帰国後、ヤマハ音楽教室の講師も務める(2008年〜2015年)。現在は「ココロとカラダの健康」をコンセプトに音楽事業・リラクゼーション事業のプロデュースを行っている。『取得資格:3級ファイナンシャル・プランニング技能士/音楽療法カウンセラー/メンタル心理インストラクター®/安眠インストラクター/体幹コーディネーター®/ゆがみ矯正インストラクター/筋トレインストラクター』