「人生の地図」を持っていますか?─音TOWN1周年に寄せて/Vol.6

フリーランス音楽家の生き方と働き方をテーマにした音TOWN1周年記念記事のサムネイル画像

<今回のサムネイルは、秦野真里さんの取材の帰り道に訪れた名古屋・中部国際空港で無料で食べたハンバーガー「人生の地図」には“目的”次第で「回り道」という“手段”があります♪>

※今回の記事を最後まで読んでいただければ「何が伝えたいか」分かっていただけると思います!

昨年9月9日にオープンした『音TOWN』は、本日で1周年を迎えました!

※昨年は昭和で言うと「昭和99年」、「99/9/9」縁起の良いゾロ目の日だったようです。

演奏以外でもユニークなスキル、経歴をお持ちの方に多数ご協力いただき、「“他にはない音楽家向けの情報サイト”へと成長出来た事」に感謝の気持ちでいっぱいですね。

取材にご協力いただいた方、一度でも記事を読んでくださった方(動画を観てくださった方)、ありがとうございます!

今回の『藤井の歩き方』は、改めて『音TOWN』「何を伝えたいサイトなのか」「どんな想いで制作しているのか」をまとめてみようと思います♪

『音TOWN』(おんたうん)は、『音楽“と”生きる街』をコンセプトに、(プロアマ問わず)音楽家がより生きやすくなるために、主に音楽以外の有益な情報をお届けしています。

→詳しくはコチラ

『藤井の歩き方』では、音TOWNプロデューサー藤井の体験や日々感じる事などを短めの内容で(エッセイ風で)お届けします♪

多様性の時代!働き方・生き方は一つじゃない♪

二足のわらじで働く日本人音楽家。ギターとフライパンを手に持ち、複数の仕事を両立するイメージ

『華麗なる二足のWARAJIST、紹介します♪』

『音TOWNな人・場所♪』

でご紹介させていただいた皆さんには、多種多様な人生経験、音楽との関わり方をシェアしていただき、僕自身も学びになる、考えさせられる内容が非常に多かったです!

共通しているのは、

「楽器演奏以外のスキルがある事で“相乗効果”を生み、結果、音楽活動だけでなく、人生そのものが豊かになっている」

という点ではないでしょうか。

各コーナーの直近の記事(2025/9/9現在)


児島瑞穂:フィンランド在住/「ユーフォニアム&トロンボーン奏者/元キャビンクルー」という生き方♪


丸山和明:挫折の経験を武器に!ソナーレで学んだ「感謝と貢献」の生き方♪

“知識”は音楽家さんの人生を良い方向に導く!


『教えてエキスパートさん!』

のコーナーでは、その道のプロ中のプロの方から「経営者の意識やノウハウ」「著作権の知識」「防音の知識」「クラウドファンディングの知識」「レッスンなど音楽の仕事の価値を上げていく方法」「終活の知識」など、実践的な知識を提供していただきました。

『音TOWN.Biz』

のコーナーでは、「確定申告・税金」「年金」「請求書の書き方」「インボイス制度」など、特に「音楽大学では教わらないお金やビジネスの知識を音楽家さんに特化した形」で解説してきました。

「音TOWNについて」にも書かせていただいたのですが、「人は知識やスキルの範囲内でしか行動する事が出来ません」

例えば「道に迷った時」、「地図」があれば無事に目的地に到着する事が出来ますよね。

(「地図というものがある」、「こういう場合は県の道路地図、こういう場合はピンポイントの地図」という使い分け、「紙の地図だけでなく、Googleマップのようなデジタルツールもある」という知識 etc.)

「知識」というのは「人生においての地図」のようなものです!

知識の種類や量は「多いにこした事はない」ですよね(もちろん、取捨選択は必要になりますが)。

※余談ですが、実は今回記事の挿入画像は全て「ChatGPT」で作成しました。

「生成AI/デジタルとの共存」は大事なテーマだと思いますので、今後の『音TOWN.Biz』などでも取り上げていく予定です!

各コーナーの直近の記事(2025/9/9現在)


秦野真里:オンラインレッスンで講師業の価値・収入をアップするには!?


フリーランス法とは?音楽家さんが身を守る方法を伝授します♪/Vol.19

アナタのオリジナルの地図を作ってください!

日本は「国民全員が教育を受けられる素晴らしい国」だと思います。

ただ、その反面、

「義務教育・カリキュラム」

「出る杭は打たれるので悪目立ちしないように(同調思考)」

の影響なのか、

「正解、答えは一つ」

「誰かに正解を求めがち」

という思考の方がまだまだ多い気がしませんか。

ですが、この『音TOWN』を見てください!

オンリーワン、個性的な方々がたくさんいらっしゃって、皆さん楽しそうですし、誰かの(社会)の役に立っている方ばかりですよね。

もちろん「音楽一本で食べている方」や「音楽の知識以外が少し足りない方」がダメだという話ではないですよ!

尊敬に値しますし、その方々は「それが役割・使命」の生き方をされていると思います。

もしもご自身の生き方に少し違和感・不安を感じている場合、「こういう生き方もあるんだな!」というふうに、『音TOWN』「選択肢を広げるきっかけ」となっていただければと考えています。

ご紹介させていただいている方々とご自身を比較して「私には無理」と考えたり、「真似しなきゃ」と思う必要はありません

大切なのは「あなたのオリジナルの地図を見付ける事、作る事」です♪

目的(意図/理由)と手段


「あなたのオリジナルの地図を見付ける、作るため」に大切な考え方「“目的”と“手段”の区別」ではないでしょうか。

先述の「義務教育」の弊害とも言えるかもしれませんが、(日本人は特に)「目的・意図・理由」を考えて行動するのが苦手で、「決まりだから/先生・上司(偉い人)が言ったから動く」というパターンや、「手段で動く傾向が強い」と感じています。

「手段で動く」というのは、

(深く考えずに/誰かがやっているから)資格でも取っておこう

みたいな考え方ですかね…

例えば『音TOWN』でご紹介した井出慎二さんの場合、「宅地建物取引士」という難関の国家資格を取得されているわけですが、

「コロナ禍のような不安定な時期に、今後の生成AI全盛の時代を見据え、フリーランスのサックス奏者だけではリスクが高いので、法学部在籍の経験や奥様も不動産業である事を活かして何かスキルをプラスしよう!」

という明確な「目的・意図・理由」があり、「宅地建物取引士の資格を取得する」という「手段」を取っているわけですよね。

「なんかよく分からないけど/井出さんがやってるから( or 芸能人が取ってるから)宅建を取ってみよう」

では何の役にも立たないし、壮大な時間の無駄になるかもだし、そもそもその程度の意識では受からない可能性が高いと思うんです。


井出慎二:「サックス奏者 兼 宅建士/賃貸管理士」という生き方

音楽一つを取っても、例えば僕はトロンボーン奏者ですが、

「トロンボーンを吹くという行為・仕事は“手段”」

であって、

「目的」は「お客様に喜んでもらう事」や「(音楽家という生き方を通して)さまざまな人と出会い、成長する事/人生を楽しむ事」

だと今は考えています。

学生時代、20代は「学校の勉強よりもトロンボーンが好きだった、楽しかったから」というようなシンプルな理由でしたけどね(笑)。

30代半ばくらいで、僕の場合、

「さまざまな人と出会い、成長する事/楽しむという“目的”は音楽(トロンボーン)という“手段”じゃなくても出来る」

「むしろ音楽だけに限定しないほうがこの“目的”を達成出来る」

と気付き、現在に至っています♪


藤井裕樹:『音TOWN』『音ラク空間』でココロとカラダが健康な人を増やしたい♪

40代・50代音楽家に訪れる“中年の危機”とは?


「ミッドライフ・クライシス」
という言葉を聞いた事がありますか。

日本語に訳すと「中年の危機」

主に40代から50代あたりの「人生の中盤」で、自身の人生やキャリアに対して不安や葛藤を感じる心理状態の事です。

先ほどもお伝えしたように、「フリーランスの音楽家」という生き方は「好き」だけで務まるほど簡単、ラクではないですし、がむしゃらにやってきた20代、30代と比べ、伸び悩みや体調不良を経験したり、結婚されてパートナーやお子さんが出来た方は自分だけの人生ではなくなるわけですよね。

皆さん、あまり表には出さないと思いますけど、大なり小なり「ミッドライフ・クライシス」を感じているのではないでしょうか。

『音TOWN』での

「自分以外の音楽家さん、音楽愛好家さんの生き方」という“知識”

「お金、ビジネスのお役立ち情報」という“知識”

によって、一人でも多くの方の不安や迷いが解消され、孤独感から解放されたり、勇気がもてたり、今よりも人生に彩りや深みが増したりするきっかけになっていただければ幸いです。

特に30代中盤辺りから40代の方は「人生の目的」を見直してみる事で「手段が明確」になり、幸福度が増すかもしれません!

「他人軸」ではなく「自分軸」を意識しながら『音TOWN』を活用してみてくださいね。

引き続きどうぞよろしくお願いいたします♪


<コロナ禍の2020年、「あなたはけっしてひとりじゃない」というメッセージを込めて制作した動画/『音TOWN』とは直接関係はないのですが、伝わってほしい想いの一つです♪>

本日の地球の写真♪

名古屋での秦野真里さんの取材の際、行きは新幹線でしたが、帰りは飛行機にしてみました。

「最短距離」や「移動効率」が“目的”の場合、“手段”は新幹線ですけど、「新しい体験」や「食を楽しむ」という“目的”の場合、こうして“手段”が変わるかもしれませんよね。

※人生にもこのような状況、よくあると思います!

今回に関しては、『フリーランス音楽家向け「クレジットカード」入門!ポイント・マイル活用法♪/Vol.17』でもご紹介した「航空会社のマイル」や「プライオリティ・パス」をお得に活用し、「寄り道・回り道を楽しむ!」という“目的”で、「空港施設を無料で利用しまくる」という“手段”を取ってみました♪



「中部国際空港 セントレア」は初めて利用しましたが、ちょっとしたテーマパークみたいで面白かったです。写真のようなボーイング787の展示があり、コックピットに入る事も。飛行機の下でピアノが弾けるのもユニーク!


・写真の右下にあるクレジットカード付帯の「プライオリティパス特典」で、ハンバーガーとビールが無料!


・名古屋メシ(味噌煮込みうどん・海老フライ)セットとビールも無料でした!


・そして「お風呂」も無料!結局空港に半日くらい滞在して帰京しました♪


音TOWNプロデューサー/株式会社マウントフジミュージック代表取締役
3級ファイナンシャル・プランニング技能士/トロンボーン奏者
『藤井裕樹』による『音楽家(ミュージシャン)のための「お金」「キャリア」相談受付中♪』
→詳細はコチラ

音大生のための“働き方”のエチュード/著:藤井裕樹
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藤井裕樹

藤井裕樹/音TOWNプロデューサー

【株式会社マウントフジミュージック代表取締役社長・『音ラク空間』オーナー・ストレッチ整体「リ・カラダ」トレーナー・トロンボーン奏者】 1979年12月9日大阪生まれ。19歳からジャズ・ポップス系のトロンボーン奏者としてプロ活動を開始し、東京ディズニーリゾートのパフォーマーや矢沢永吉氏をはじめとする有名アーティストとも多数共演。2004年〜2005年、ネバダ州立大学ラスベガス校に留学。帰国後、ヤマハ音楽教室の講師も務める(2008年〜2015年)。現在は「ココロとカラダの健康」をコンセプトに音楽事業・リラクゼーション事業のプロデュースを行っている。『取得資格:3級ファイナンシャル・プランニング技能士/音楽療法カウンセラー/メンタル心理インストラクター®/安眠インストラクター/体幹コーディネーター®/ゆがみ矯正インストラクター/筋トレインストラクター』